午後しばらくすると先生と看護師さんが部屋にきた。
先生は「赤ちゃんに会ってくれますか?」と聞いた。
怖い気持ちはもうなかった。
『会いたい』という気持ちと『会わなければいけない』という気持ちのどちらもあった。
看護師さんが先生に促され、木の小さい箱を持ってきた。
箱を覗き込むと、あの子がいました。
あの気持ちは今まで感じたことのない気持ちだった。
愛しいような、
悲しいような、
罪悪感なのか、
感情が何もないような。
とっても小さい我が子だった。

手足の指もちゃんと5本あって、爪もできていて、うっすら眉毛もあった。
性別を聞いたが、性別はわからないと言われた。
私よりも母が泣いている。
それを見て私も涙が出た。
赤ちゃんの姿は見えないように夫に写真をとってもらいました。

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