1度目の死産(16)

 

午後しばらくすると先生と看護師さんが部屋にきました。

先生は「赤ちゃんに会ってくれますか?」と聞きます。

 

怖い気持ちはもうなかったです。

『会いたい』という気持ちと『会わなければいけない』という気持ちのどちらもありました。

 

看護師さんが先生に促され、木の小さい箱を持ってきます。

 

 

箱を覗き込むと、あの子がいました。

 

あの気持ちは今まで感じたことのない気持ちでした。

愛しいような、

悲しいような、

罪悪感なのか、

感情が何もないような。

 

とっても小さい我が子でした。

 

手足の指もちゃんと5本あって、爪もできていて、うっすら眉毛もありました。

性別を聞きましたが、性別はわからないと言われました。

 

私よりも母が泣いています。

それを見て私も涙が出ました。

 

夫に赤ちゃんの姿は見えないように、私と木箱に入った赤ちゃんの写真をとってもらいました。

 

続き↓↓

1度目の死産(17)

 

にほんブログ村 赤ちゃん待ちブログ 不育症へ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です