2度目の死産(11) 「麻酔」

 

※これはインスタグラムの投稿の再掲載になります。2019年1月の出来事です。妊婦さんはストレスに感じる内容になるので注意してください。

 

 

なんとか分娩台に上がります。

周りには3人のスタッフがいました。

1人は点滴を準備し開始する。

もう1人は当直医に連絡。

もう1人はモニターなんかの機械を準備していました。

陣痛の痛みがなくなって、力が抜けて周りのスタッフの動きを見ていることしかできません。

もし自分がこの病院に勤めていたら、夜勤はこんな感じで動くのかと考えていました。

 

 

助産師さんは下着の中を見て赤ちゃんが産まれていることを確認すると、もう一度当直医に連絡します。

連絡が終わると子宮の状態を確認。

お腹を押したり、指で掻き出したりします。

「胎盤出たかな?どれかな?」

そんな言葉が聞こえてきて

(胎盤がわかりずらいのなら、もしかして胎盤が悪かったのかなぁ。)

と考えていました。

 

 

そうしている間に当直医が到着し、「頑張ったね。」と言ってくれました。

「麻酔をして。」

当直医から指示がでます。

子宮の中を綺麗にしないといけない。

酸素マスクをし点滴のルートから麻酔がはいります。

目をつぶるとだんだんとフワフワした感覚になりました。

 

(次に目が覚めると全部終わった後か…。)

と思っていました。

 

 

 

 

ところが意識はなくなりません。

全身麻酔なら意識もなくなると思っていました。

実際に前回は意識がなくなったから。

麻酔の効きが悪いのだろうか?

でも処置の痛みはありません。

周りの声だけが時々聞こえます。

もしかして夢か幻聴だろうか?

それにしては私は冷静に考えていられるなって思いました。

 

処置が終わると隣の部屋で赤ちゃんや胎盤を確認しているのがわかります。

 

周りから時々聞こえてきたのは、

「ありゃ、こりゃグルっと臍帯が首に巻いてるね。前の時もじゃなかった?」

「13、5cmです。胎盤は6…」

「下着も前の時のを持ってきてたよ。2回続けてはかなり辛いよね。」

そんな言葉が断片的に聞こえてきました。

 

 

 

 

しばらく扉が閉まっていたからか静かになって、時間がどれくらいたったかわかりません。

 

 

次に誰か部屋に入ってくると名前を呼ばれました。

「toroさん。toroさん。」

頭がクラクラしながら目を開けます。

病衣が出血で汚れたため、分娩台に寝たまま着替えさせてくれました。

 

「部屋に戻りますね。」

 

そう言われて立ち上がろうとしますが、麻酔が残っているためフラフラします。

介助してもらいながらゆっくりと車椅子に移り部屋に戻りました。

 

 

部屋に戻るとまだ朝の6時前でした。

スマホの目覚ましを6時にセットしていたのを思い出し、解除してしばらく浅い眠りにつきます。

 

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2度目の死産(12)

 

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