血液凝固

お腹の中の赤ちゃんに栄養や酸素を運ぶためには、臍の緒を通してお母さんが血液を送らなければいけません。

じゃあもし胎盤や臍の緒で血液が固まってしまったら?

赤ちゃんの命に関わります。

 

 

もともと人間は怪我をした時など、出血した時は血液が固まるようにできています。

たくさんの血が失われると死んでしまうからです。

なので血液が固まること自体は悪いことだと言いきれません。

しかし、出血は怪我だけではなく出産時も必ず起こるものです。

妊娠時は非妊娠時の6倍血が固まりやすくなるとか…。

そうしないと出産の時の出血は母体の命に関わります。

 

 

不育症のリスク因子の中に抗リン脂質抗体や血液凝固因子があります。

これを調べるのは血液の固まりやすさを調べるためです。

つまり…

・血液が固まりやすくなる因子が多い

・血液が固まらないようにする因子が少ない

この検査結果がでると妊娠中血液凝固が起きる可能性が高くなってしまいます。

そして赤ちゃんまで酸素や栄養を届けてあげることが出来ず、流産や死産という悲しい結果を招く可能性があります。

 

ただこの結果が出たからといって、100%流産すると決まったわけではありません。

第1子は正常分娩が出来て、第2子以降の不育症検査でこの結果がわかることもあります。

どの因子でも100%流産するリスク因子はないんだそうです。

そして、現在の医学ではこれらは薬や注射などで対応する方法もあります。

対応方法がある。

これだけでも少し希望がもてる気がします。

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