1度目の死産(2)

 

「院長呼んで。」


そう言われて看護師さんは呼びに行きました。
医師はエコーでまだ確認をしています。 

 

しばらくすると院長先生が来て医師とともにエコーを確認しています。
「◯◯だね。」
院長先生も小さい声で同じように言いました。

私には聞こえないくらいの声の大きさで不安しかありません。

しばらく2人の医師は私の顔とお腹、エコー画面を交互に見ながら 小さい声で少し話をしていました。
短い時間だったはずだけど待っている間はとても長く感じました。

 

しばらくすると医師が私に向かって口を開きます。

 

画像を指差しながら
「toroさん、よく聞いてください。
ここにね、足があります。
で、体があって 、ここに心臓があるはずだけど……

動いていないんです。」

 

「………え………………」

 

それ以上の言葉が出ませんでした。
 日本語のはずなのに意味がわからない。


私のお腹の中には赤ちゃんがいるのに?動いてない?

 

医師は続けて
「 ここに頭があります。で、骨がみえるでしょ?
間が隙間みたいに見えるんだけど、むくんでいるんだ。
頭の大きさを測ると18週くらいの大きさしかない。」

 

私は今20週のはずでした。

 

「つまりその頃には亡くなった可能性が高い。」

 

「今日、家族は何時頃来れそうですか?
今日入院になるので準備して一緒に来てください。」 

 

その問いに何も言えませんでした。

 

続き↓↓

1度目の死産(3)

にほんブログ村 赤ちゃん待ちブログ 不育症へ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です