1度目の死産(12)


しばらくすると呼ばれて病室を出ます。

看護師さんに言われるまま また処置台へ座りました。

 

今度は棒の器具を取り出します。
取り出す時も痛かったのですが、昨日入れた時ほどでもありませんでした。
9本ほど入っていたが全て出しました。

そしていよいよ陣痛を起こす座薬が膣内に入れます。


あとは陣痛が起こるのを待つだけです。

 

座薬は予定では陣痛が起こるまで3時間おきに入れます。
5錠入れても陣痛が起こらない時は次の日に繰り越しです。

 

 座薬を入れたあとは何もすることがなく、かといって落ち着くことができません。
病室で夫と話をしたり、スマホのゲームをしていました。

 

 

座薬を入れて15分たったくらいでしょうか。
腰やお腹が痛くなってきました。
痛くなったら一瞬弱くなるのを繰り返しています。
それが1〜2分おき。
まさかこんなに早く効くわけないと思っていたため、しばらく我慢しました。

 

どんどん腰やお腹の痛みは増していきます。
ちょうど点滴の1本目が終わっていたためナースコールを押しました。

 

看護師さんへ点滴が終わったことを伝え、痛みも出ていることも伝えます。
その時はもうずっと痛みがある感じで、休める時間がないほどでした。
あまりの辛さに看護師(助産師)さんに言って中を確認してもらいます。
ですが、指を入れて確認しますが「まだ」とのこと。

とにかく痛い。トイレにもいきたい。
子宮や赤ちゃんが膀胱や腸を圧迫しているため当たり前だということはわかっています。
出産経験のある人が「下痢を我慢している感じ」と言っていたのを実感しました。

口の中や喉も乾きます。
ペットボトル用のストローを買っていないことを後悔しました。
夫は心配そうにオロオロしているのが見えます。
腰が痛いため看護師さんが湯たんぽを腰に添えてくれました。

その時、尿なのか破水なのかわからない温かい水が流れた気がしましたが、確認すると破水ではないということでした。

 

手足が冷たくなります。
何か握りたいのに柵はなんだか位置が気に入らない。
次回の出産があれば柵にタオルでもつけて握れるようにしようと思いました。

 

痛くない時間があれば休めるのにって思ったけど、そんな時間はない。
いつまでこの痛みが続くのだろうと逃げたいような気分でした。

 

…ですが逃げられるものでもありません。
割れるような腰の痛みと、尿や便が出そうな感じで辛かたです。
動ける状態でもありませんでした。
看護師さんが導尿をしようかと言ってくれ、恥ずかしかったがお願いしました。
そして準備するために看護師さんが部屋から出て行きます。

 

そのすぐあとでした。

 

「パンッ」と風船が割れたように、お腹の中で何か弾けたような感じがわかりました。

 

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1度目の死産(13)

 

 

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